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だるい。眠い。やる気がでない。
何もしていないのにひどい疲労感に襲われる。
これは体質だから仕方ないと思っている人もいるかもしれませんが、疲れやすい体には確実に原因があります。
今回は疲れやすい原因15個と個人的に実践している改善方法を5個紹介します。
多すぎると思った方もいるかもしれませんが、疲労の原因は肉体だけでなく体の内部や精神的なところも含めて、様々な要因が複雑に絡まりあって起こっています。
さっとでもいいので目を通していただいて、当てはまりそうな部分は徐々に改善していくといいでしょう!
目次
疲れやすい15の原因
肉体的、精神的、食生活、生活習慣、病気に大別しました。
気になるところから読んでもいいですし、15個なのでざっと目を通すのもいいです。
疲れはさまざま要因が複雑に絡みあって起こっています。
「これ」というものは存在しませんが、原因は必ずあります。
当てはまる項目があれば、1つずつ改善してくようにすると、いつの間にか直っているかもしれませんよ。
肉体的な要因
まずは肉体的な要因からです。
筋肉や代謝に関する項目が多いです。
体の「コリ」
姿勢の固定や、悪い姿勢は、血流の流れが悪くなる原因です。
肩こりなどの「コリ」の原因になったりするので、仕事上しかたない場合もあるでしょうが意識的に体を動かすようにしましょう。
筋肉の「コリ」は血液の流れを悪くします。
特にデスクワークの方は注意が必要です。
わたしもパソコン仕事をしていた時代は、何時間も同じ姿勢で作業してたので、気持ち悪い慢性的な疲労感がありました。
休日も家でパソコンを触っているもんだからなおさらですよね。
定期的に体を伸ばしたり、外の空気を吸ったりとリフレッシュすることが大切です。
基礎代謝が低い
筋力が少ない人に多く見られがちです。基礎代謝が低いということは、つまりは元々のエネルギー量が少ないということ。
こういう人は同じ行動でも他の人よりも疲労を感じやすいです。
普段から運動することを心がけるといいでしょう。
最初のうちは、ウォーキングでもキツイと感じるかもしれませんが、トレーニングだと思って頑張ってください。
筋肉があれば、体温も上がり、エネルギーも増え、免疫力も高まり、良いことだらけです!
老化で疲れやすくなるのも、基礎代謝が低下するからです。
できるだけ若いうちに筋力を付けておくことである程度は防げます。
目の酷使
現代人に多く見られる、眼精疲労。
スマホが誕生してから、爆発的に増えました。
一定時間目を使い続けたら、窓から遠くを眺めるとか、数十秒目をつぶるといったことで目を休ませてあげてください。
あと、集中しているときに忘れがちなのが「まばたき」です。
ドライアイのもとになるので、意識的にするようにしましょう。
紫外線を浴びすぎ
紫外線を浴びると、血液中に疲労物質が増えることが確認されています。
特にダメージを受けやすいのは目です。
紫外線が多い日はサングラスなどで目を覆うと疲労は軽減されます。
わたしも農業を経験から痛いほど痛感しています・・・。
→ 夏の疲れの原因は「紫外線」にあり?特に目をしっかりと守って対策しよう!
季節の変わり目
季節の変わり目は疲れやすくなります。特に温度差が激しい、冬から春によく見られます。
これは体が適応しようと頑張るからですね。
自立神経のバランスが崩れやすくなるのです。
また、外は暑いけど部屋の中はクーラーがガンガンという温度差の激しい生活も疲れやすくなる原因なので気を付けましょう。
これは、いわゆる夏バテの原因です。
自慰行為
射精にはとんでもないエネルギーを使っています。
また、瞬間最大風速的にホルモンバランスが崩れます。
こういったバランスが崩れたときは、体内ではなんとか正常に保とうと頑張ります。
その頑張りが余計なエネルギーとして消費され疲れを感じるようになるのです。
余るほどのエネルギーがない方は、できるだけ控えるようにしましょう。
エッチも同様。
精神的な要因
続いては精神的な要因。
改善策のところで詳しく話しますが、
疲労を感じるのは、実は精神的な要因が深く関係しています。
活動と休憩が1日の中で半々くらいが理想です。
個人的には、慢性的な疲れの要因の半分くらいは精神的な問題に起因していると思ってます。
頑張りすぎ
やる気に満ち溢れていて活動的するぎる人は、
休まないので疲労がどんどん蓄積していきます。
体の構造的にもメリハリは大事です。
理想は日中バリバリ活動して夜はリラックスです。
怠けすぎ
逆に、怠け(なまけ)すぎるのもダメです。
人間は活動的な時間と、そうでない時間(リラックス)が必要で、リラックスばかりしてても疲れてしまうようになってます。
「何もしてないのに何故か疲れる」という人は、何もしてないから疲れるのです!
1日の内、活動的になる時間も必要なのです。
過去の自分の経験も元に詳しく書きました!
→ 「何もしてないのに疲れる」のではなく「何もしていないから疲れる」
ストレスを感じやすい
近年はストレスストレスと何事にもストレスを紐づけて話されますが、疲労感も同様です。
先ほどチラッと、活動的とリラックスの話をしましたが、
ストレスを感じている状態は、「活動的」な状態です。
筋肉に力が入り、血管がキューと縮み、体を守るために攻撃的なモードになっています。
せっかくリラックスできる入浴タイムやベッドの中などでも
ストレスに侵されていたらもう最悪。
実際は活動してるわけではないのに、意識の中だけで、活動しているような感じ。
生産性はなにもないので損しかありませんよね。
性格や意識的な話なので中々直すのは難しいですが、
自分なりのストレス発散方法や、「気にしない」力を手に入れて、できるだけストレスを感じないような(意識しないような)体にしていくことをおすすめします。
これらの精神が安定しなくなるような問題は、ホルモンのバランスがおかしくなり体の内部でいろんな臓器が活発に動きまわる必要がでてくるため負荷が大きいです。
後述する「自立神経失調症」の原因にもなったりします。
食生活
食生活も大切です。
臓器を正常に動かしているのは食事から得られる栄養素です。
栄養バランスを考えた食事を摂るように心がけましょう。
お酒を飲み過ぎ
お酒の飲み過ぎは肝臓に負担をかけます。
適量ならリラックス効果があっていいですが、飲み過ぎは体に負担をかけるだけです。
飲みすぎた翌日の内臓はてんやわんやで正常に戻そうと頑張って働きます。
その分エネルギーを奪われているわけです。
不摂生な食事
疲労と栄養(食事)は密接な関係にあります。
栄養素が足りないと、内蔵も仕事ができませんからね。
生活習慣
人間本来の規則正しい生活習慣が基本です。
夜寝て朝起きるという生活が理想的ですね。
昼夜逆転
古来より人間は、太陽が出てくる頃に起きて、太陽が沈んだ夜に寝るという生活を繰り返してきました。
人の体はそのようにできています。
夜更かしや、昼夜逆転など、人間本来の生活リズムにそぐわない生活をすると、体内のバランスが崩れ余計なエネルギーを使うことになります。
ただし、昼夜逆転が基本の生活になるのであれば、問題ないかもしれません。
昼夜逆転したり、通常にもどったりは良くないですね。
お風呂に浸からない
温かいお風呂に入ることで、血流が良くなり、使って凝った筋肉もほぐれます。
さらにリラックス効果があるので、日中の活動モードからリラックスモードに切り替えるいい場所です。
お風呂に入って「よし、これから休むぞ」と気持ちを切り替えることをおすすめします。
妊娠・出産
妊娠、出産するとホルモンバランスが崩れるため疲れやすく感じます。
症状
現代病ともいうべき症状を1つだけ紹介します。
わたしは多くの慢性的な疲れの原因は自立神経の乱れにあると考えています。
改善のところで詳しく説明していますが、自立神経を知ることが疲れを解消する第一歩です。
自律神経失調症
自立神経失調症は、あまり認知はされてませんが、おそらく多くの人がこの症状があてはまるのではないでしょうか。
不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる、病気ではないけど「なんかモヤモヤした感じ」を表す症状です。
「やる気が起きない」「会社に行きたくない」「ぼーっとする」「嫌すぎて動悸がする」「吐き気」など、鬱まではいかないけど、なんとなく嫌~な感じですね。
これは後述している、自立神経がうまくコントロールできていない状態です。自立神経は疲れやすさに密接な関わりがあるので、自立神経失調症の疑いがある方は疲れやすくなります。
病気
疲れの原因には、病気に関係するものも多くあります。
以下のように風邪などの軽いものから、重たい病気まで様々です。
- 風邪
- インフルエンザ
- うつ病
- 甲状腺障害
- 肺結核
- 白血病
- 糖尿病
心配なら近くの内科に行って検査してもらうことをおすすめします。
わたしも過去に病院にいって問診と血液検査をしてもらいましたが、「ちゃんと食事とって、夜早く寝るようにしましょう。」というなんとも情けないアドバイスをもらいました。
ほとんどの方はわたしのように生活習慣が原因だと思いますが、病気の可能性もあるということを覚えておいてください。
疲れは病気の手前の警告
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疲れについて、みなさんはどういった印象をもっていますか?
多くの人は、「やっかいなもの」と思っているんじゃないでしょうか。
体もいやがらせで疲れの信号を私たちに送っているわけではありません。むしろわたしたちの味方です。
実際に、疲れとは体が健康であって欲しいがために出しているサインです。
ようするに、「このまま活動を続けると、病気になってしまうかもしれない。」という私たちの行動を、「疲れ」という命令を出して休ませることで、未然に防ごうとしているということです。
なので私たちは、疲れが出てきたら素直に従うのが基本です。
疲れたら、休む!
眠気が襲ってきたら、寝る!
でも、休んで寝てばかりの人生も面白くないですよね。
今回紹介した疲れやすくなる原因に当てはまるかもと感じた項目については、徐々に改善していく良いでしょう!
疲れを改善する5つの方法
では続いて、疲れを改善するための方法を紹介します。
・・・の前に。
その前に自立神経を理解する
疲れやすい体を根本的に改善したければ、「自律神経」の理解が不可欠です。
聞き慣れない言葉だと思いますが、自律神経とは簡単に言うと、人間の「無意識時の動きを決める」司令官みたいなものです。
体の中の内臓や神経全般の動きを決めています。
慢性的な疲れを持っている人は、往々にして自律神経に余計な負荷をかけてしまっています。
ですので改善方法の前に、簡単にですが自立神経についての説明を行います。
交換神経と副交換神経
自立神経はさらに2つに分けることができます。
「交換神経」と「副交換神経」と呼ばれるものです。
- 交換神経・・・主に人が活発な行動(興奮)時に発動
- 副交換神経・・・主に人がリラックス状態にいる時に発動
この2つがバランスを取りながら人の体内の活動を決めているのです。
この「バランスを取りながら」が大事なキーワードです。
体内の中の良いバランスとは?
活動時の交換神経と、リラックス時の副交換神経がちょうど釣り合っているような状態が理想です。
頑張りすぎてもダメで、なまけすぎてもダメなのはこういった理由からです。
理想は、朝起きてお日様が出ている日中は活動的に動き、日が沈んだ夕方からはリラックスモードになることです。
これは、電気が発明される以前の人間としてのごく当たり前だった生活スタイルです。
昼夜逆転や寝る前にスマホをいじるなんてことはここ数年の話で、わたしたちの体(遺伝子)は、そういう作りにはなっていないはずです。
バランスが崩れると余計な命令が出る
交換神経と副交換神経がうまい具合にバランスが取れている状態が理想ですが、
例えば、仕事の残業などで日をまたいで活動的な行動を続けていると、それを補うために自立神経が余計な命令を出さなくてはいけなくなります。
余計な命令が出るということは、余計なエネルギーを使っているということです。
できるだけ理想的な生活に近づけて、疲れない体にしていきましょう!
ちなみに、交換神経と副交換神経の話は以下の本がとても参考になります。
では、前置きが長くなりましたが、疲れやすい体質を改善するため方法を紹介していきます!
活動とリラックス
そのまんま自立神経の話ですが、活動しすぎてもダメ、ダラダラしすぎてもダメ。
程よく活動的に、程よくダラダラと。メリハリをつけた一日を心がけましょう!
何度も言いますが「バランス」が大事です!
働き過ぎたなと思う時は、同じだけ休むように心掛けてください。
一つ一つの自分の行動が、今どうちらの神経を優位ししているかが意識できるようになるのが理想です。
以下は、交換神経と副交感神経のそれぞれが優位になる時の一例です。
交換神経が活発になる時
- 運動している時
- 緊張している時
- 不安な時
- 目を酷使している時
- ゲームをしている時
- 勝負している時
などなど。
心臓がドキドキしている時は、基本的に交換神経が活発になっていると思っていいと思います。
副交換神経が活発になる時
- ご飯を食べている時
- 寝ている時
- お風呂に入っている時
- 笑っている時
- テレビを流し見している時
- マッサージを受けている時
などなど。
心臓のドキドキが気にならなくなったら副交換神経が活発になってリラックスできている証です。
この自立神経を意識して生活できるようになることが、最も大切です。
「今はリラックス状態だな。」「今は活動状態だな。」と自分を客観的に見れるようになって、オンとオフを自分でコントロールできるようになれば、完璧です!
この後に紹介する体力や食生活などは、プラスα(アルファ)的な感じに思ってもらってもいいかもしれません。
体力をつける
そもそも基礎体力がないと、疲れやすくなります。
10km走っても呼吸が乱れない人と、1km走っただけでゼイゼイ言ってしまう人とでは、疲れやすさに差がでるのは明白です。
筋肉が増えると、基礎体温が上がり、免疫力もアップします。
つまり健康的で病気になりにくい体ということです。
ですから少しづつでいいので、できる範囲で運動するように心がけてください。
ただし、急な運動は禁物です。
最初はゆっくりと体を慣らすようにして行うといいでしょう。
現在まったく運動していない人は、ウォーキングなどの軽い有酸素運動から初めてみてはいかがでしょうか。
ちゃんと寝る
睡眠は、人間の体の疲れをとってくれる最善の方法です。
疲れたら眠くなるのは、人の体がそういう仕組みだからですね。「寝て疲れを回復させなさい」ということです。
今日は活動しすぎて疲れたなーって時は、その分たくさん寝るといいでしょう。
「明日のことが気になって眠れない。」
「寝ようと思うとドキドキしてくる。」などという方は、交換神経を活発な状態にさせてしまっている可能性があります。
暖かいミルクを飲む、音楽を聞く、読書する、など、自分なりのリラックスできる方法があるといいです。
わたしの場合は、ベッドに横になったあとはKndle Paper Whiteで読書するようにしてます。
小説(活字)を読んでいると、自然と眠たくなってくるのでおすすめです笑
心から楽しめること
現代人の慢性的な疲れの原因は主には働きすぎです。(交換神経を活発にさせすぎ。)
寝るのもそうですが、休むことがとにかく大事。
心からリラックスできる趣味や交友関係があるといいです。
例えば、お笑い。
漫才を見て心から笑っているときは、副交換神経が活発でリラックスできています。
リラックスして休めたらなんでもいいです。
気の許せる仲間と食事とか。楽しいお話と、美味しい料理でダブルのリラックス効果です。
逆に嫌いな上司と飲みとかは、興奮状態になってしまい、交換神経が優位の状態になってしまうので、仕事で疲れたあととかはやめたほうがいいですね。
とにかく、自分をリラックス状態にできることを見つけましょう!
栄養を考えた食事
体に必要なあるべき栄養素が不足した場合も疲れがたまりますね。
わたしたちの筋肉や臓器が正常に活動するために必要なものですから。
朝、昼、夜はしっかり取るようにして、栄養を考えた食事を心がけてください。
ジャンクフードとかラーメンばかりとかの偏った食生活は不健康のもとです。
三大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質。微量栄養素であるビタミン、ミネラル。そして絶対に欠かせないのが水ですね。
この辺を意識しておけば問題ないでしょう。
まとめ
疲れやすい原因と改善方法について紹介しました。
ざっくりしすぎた部分も多いかと思いますが、細かく話すと本を一冊書き上げるほどの文量になるので、表面的な部分に留めました。
それでも、疲れの原因と理由、そして改善方法がなんとなく理解できたのではないでしょうか。
「疲れ」は自分の体から発されるアラームです。
放っておくのではなく、むしろ会話するようなつもりで、改善方法を試してみてください。
いろいろと意識して試しているうちに、いつの間にか疲れにくい体になっているかもしれませんよ。