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人生ふいにしたっていうけど、長くてもたった100年だけでしょって思う(・・・頭の中では)。
どうも。パンジー(@panzee8)です。
糸井重里さんの2001年の著書「インターネット的」を読んでから、
すっかり糸井さんの虜になっています。
全ての著書を読む勢いなんですけど、
2冊目に「はたらきたい」を選びました。
この本は、就職活動で悩む人や働く意味が分からない人が多い中、
なぜわたしたちは
- 「就職活動で悩むのか?」
- 「なぜ働くのか?」
ということについて、
複数の著名人の方からその人自身の「はたらくの考え方」について
インタビュー形式でつづったものになります。
漫画家、大学教授、お笑い芸人、音楽家、さらには「矢沢永吉」まで!
人によってそれぞれのはたらき方(考え)があり、
それは、就職活動で悩む人、会社で疑問を抱いている人の心に深く突き刺さるものとなっています。
わたしは会社を辞めてますが、
どの言葉も納得できたし心に突き刺さりました。
人類の普遍的テーマである「はたらく」ことについて、
糸井重里さんの「はたらきたい」を読んでもう一度考えてみませんか?
冷めてたっていいけど、全部自己責任でな!
一番心に突き刺さったのが、この言葉です。
わたしが会社を辞めてからずっと思っている考え方でもあります。
以下、矢沢永吉さんの言葉です。
わたしたちグレイトだったね」って、間違いはないと言い切れる? その人は、俺に言うかもしれない。「放っといて、自分の人生だから」。そう言われると、俺も、もうこの歳だから、いろんな生きかたを見てるし、いろんな生きかたがあっていいと思う。でもね、ただひとつだけ、僕が思うこと。これは、ただの僕のポリシー、僕の持論だと思って聞いてほしい。僕はこういう人間だからという意味であえて言うけど、「それを絶対あとで、人のせいにしちゃダメだよ」というのは、言っておきたい。あとで、国のせいにしたり、まわりのせいにしたり。わかる? これはダメだよって。これは約束違反だからねって。それは、彼らにだけ言ってるわけじゃなくて俺、自分にも言ってるの。後で自分の生きかたに対して後悔しちゃダメだよ、と思ってる。その上で、いろんな生きかたがあって、いいんじゃないかなと思ってるのね。いろんな生きかたがあっていいよ。自分の時間を大事にするのもわかるよ。わかるけど、将来結婚するかもしれないでしょ。子どもができるかもしれないでしょ。子どもができたら、金かかるよ。それでも、そのスタンス変えないんだったら、それも立派なひとつの生きかただと思う。だけど、条件は、人のせいにしちゃダメだよ。まわりのせいにしちゃダメだよ。そして、いま言ったことは、俺もそっくりそのまま、自分に問いかけるから。
めちゃくちゃ長く引用しちゃいました・・・。
最近はって言い方が適切がどうか分かりませんが、
昔ほどは、物欲も性欲もそれに伴う「お金を稼ぎたい!」って気持ちも薄れてきたと言われます。
だから
- フリーターでもいい、
- 親が面倒みてくれるならそれが楽、
- 苦労してお金を稼ぐなんてバカげてる。
- 楽しい方がいいに決まってる。
- 社畜ってバカじゃね?
といった考え方の人が出てきます。
その生き方や考え方自体、その人の勝手です。
他人がどう生きようが干渉する権利なんてないですから。
でも、
ホントにそれでいいのかは、立ち止まって考えてみる必要はあるとは思います。
立ち止まって考えて欲しいのは、
ちょっとした困難があってもその生き方を貫ける「覚悟」です。
要するにその人生を選んだのは自分なんだから、
「誰のせいにもするな!」ということ。
仮に引きこもりの人が、
ご飯を届けてくれなくなっても、親がいなくなっても、
ずっと引きこもっていれたらたいしたものです。(むしろ称賛レベルです。)
そういう意味で言うと、
「はたらく」とは、自分の生き方や「覚悟」を測るものさしなのかもしれません。
何が自分にとって大切か?
先ほどの話とリンクしますが、
「はたらく」上でどうしても切り離せないのが、
「あなたは何を大切にして生きてますか?」ということです。
「奥さんや子供ができてから仕事をより一層頑張れるようになった」という人がいますが、
それはその人が、奥さんや事もを何より大事に考えているからでしょう。
そういう人は別に仕事じゃなくても頑張れるはずです。
わたしの場合は、「会社に属さない生活が送れること」を大切な価値基準にしていますが、
もし結婚して子供ができて、もっと稼ぎが必要になれば、
バイトでも派遣でも再就職でもなんでもするかもしれません。
「はたらく」を考える上で切っても切れないのが、
「あなたは何を大切にして生きてますか?」ということなのです。
たとえば、ある人が「やりたいことがある」って言って会社を辞めようとしたときに、その人の奥さんが「生活はどうするんだ」って反対したら、辞められませんよね。それは、どっちが正しいという話じゃなくて、「何が大切なのか」ということなんです。だからやっぱり、ついてまわるのは、「あなたは何を大切にしていますか」っていう問題なんですよ。
イヤな所はどの仕事にだってある
仕事内容に不満を言う人って結構いますよね。
実際にわたしもよく一人言で言ったりしますが・・・。
「なんでわたしの仕事って○○なんだろ・・・ハァ」
これって、その仕事が”そういうもの”って言うだけの話で、
イヤなんだったら別の性質の会社なりに転職すればいい話です。
そういう人はおそらく転職しても同じようなこと言うでしょうが・・・。
ようするに、100%楽しいだけの仕事なんでないんです。
- 「イヤな部分が許容できるだけの楽しいことがある」とか、
- 「他の人にとってはイヤな部分でも、わたしにとっては楽しい」といった、
そういった基準で選ぶべきです。
本書の中でも、
「事務の仕事が単純作業ばかりでつまらないです。」という相談に対して、
お笑い芸人の板尾創路さんは、
それは事務職という、そういう仕事の性質だからでしょう。「音楽の仕事やってますが、うるさくてうるさくてしかたありません」いうてるのといっしょや。
仕事はそれぞれの性質を持っていて、つらいと思えばつらい。
と答えています。
わたしにとって「はたらく」とは?
ぶっちゃけ未だによく分かりません!
とにかく生きるためには必要だし、お金が必要なので、
「はたらける状態」にいることは大切だと思っています。
「矢沢永吉さんの言葉」の通り生きたいと思っているし、
「自分の人生における大切なもの」という尺度は、まさにその通りで、
今後の人生の永遠のテーマになることと思います。
みなさんにとって「はたらく」とは何ですか?
糸井重里さんの「はたらきたい」を読んで再考してみてはいかがでしょうか。