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伊坂幸太郎が好きで映像化された作品は全部チェックしています。(たいていDVDになってからですが。)
やっぱり小説から先に入っていると、映画は「うーん」というか物足りないと感じることもありますが、
「映像」ならでは、「音楽」がついたからこそ、みたいな良い所もあって、中には小説よりも好きかもと思うような作品もあったりします。
伊坂幸太郎はこれまで24本の小説(文庫)を出しているのですが、映画化されているのは11本!!!
4割5分です。伝説のバッターですね。
そんな数ある伊坂幸太郎の原作映画を独断と偏見でおすすめ順に並べました。
伊坂映画に興味のある方は参考にしてみてください!
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目次
伊坂幸太郎が原作の映画
グラスホッパー
新作のグラスホッパーが堂々の第一位!
いやぁ、めちゃくちゃおもしろかった!
各登場人物がドンピシャではまっていて、激しくてカッコいいアクションシーンもあれば、心暖まる夫婦の描写もあったり。
なんというか、冷たいもの食べて暖かいもの食べて、また冷たいもの食べてみたいな。こういう緩急あるとずーっと見ていられるし見ていたくなります。
原作のドキドキ感はそのままに、映像がある分、「鯨」の幻覚も「蝉」の耳鳴りも、よりリアリティを持って感じられます。
伏線の付け方も回収も見事で、2時間をこれでもかというくらい有効に使って作れてるなーという印象です。
グラスホッパーと似た作風の「マリアビートル」もこの監督で映画化して欲しいなって思いました。
アヒルと鴨のコインロッカー
たぶん4回くらいは見ているであろう、結構お気に入りの映画。
内容を忘れかけたころに見直すみたいな。
レビューなんかを見てると、もしかしたら小説を読んでないとついていけない部分があるのかもしれません。
わたしの感想としては、小説の空気感を上手く映像に持ってきて更にパワーアップさせてるような印象。
もしかしたら小説よりも好きかもしれません。
ボブ・ディランの「風に吹かれて」の空気感がピッタリ!
映画見終わったあとは、切なさでしばらくボケーっとしちゃうことでしょう。
予告編にもある瑛太が泣くシーンはマジで切ないです。
フィッシュストーリー
1枚の売れないCDが時空を超えて起こす奇跡。
これもたまに見返したく映画です。
フェリーのシーンの多部ちゃんと森山未来が可愛すぎます!!!
(森山未来は可愛いカッコいい感じ)
そして、この映画のために斎藤和義が作曲した「FISH STORY」が抜群にカッコいい!
伊坂幸太郎と斎藤和義って実は仲良しで、両方好きなわたしにとって最高の作品です。
ゴールデンスランバー
首相暗殺の濡れ衣を着せられた堺雅人が、とにかく走りまくる作品。
ゴールデンスランバーは、知る人ぞ知るビートルズのアルバム「アビイ・ロード」に収録されている曲ですね。
この曲を斉藤和義がカバーして挿入歌として入ってきます。
小説では、ご都合主義的な内容であまり好きではなかったですけど、
映画ではそれもありかなと思えたり。
どうやって逃げるんだ!?逃げ切れるの?どうなの?
ハラハラドキドキしながら見れる映画です。
ポテチ
主演の濱田岳がハマり役!
68分と短いので、気軽にサクッと見れるのはないでしょうか。
ちょい役ですが、美少女が出てきて誰だろうと調べたら松岡茉優ちゃんで、この子は色んな演技ができるんだなーと思った記憶があります笑
最後の方に浜田岳が母親に対して言う「スターの親になりたかった?」のセリフが切なすぎて泣けてきます・・・。
伊坂幸太郎×中村義洋×斎藤和義
この組み合わせはやっぱり最強ですね!
もしかしたら気づいている方もいるかもしれませんが、ここまでに紹介した伊坂映画(アヒルと鴨、フィッシュストーリー、ゴールデンスランバー)はほとんど中村義洋監督が撮ったものです。
個人的には伊坂映画は、中村義洋監督のものを選んでおけば間違いがないと思ってます。
CHiLDREN チルドレン
(予告編なし)
原作はいくつかの短編小説からなっているのですが、映画ではその中の1つを取り上げて作られています。
家裁調査官という変わった職業の2人がメインで、非行少年の嘘の告白に騙されながら進んでいくストーリー。
キャラクターの人選としては、みんなハマり役だったと思います!
陣内役の大森南朋がめちゃくちゃ格好いい!
そして、万引き少年の三浦春馬のたどたどしいしゃべりがかわいい。
もっと他の話(続編)も見たくなるキャストで楽しめました。
小説ではもっと話があるんだから簡単に作れそう。
重力ピエロ
暗く重い話ですが、父親役の小日向さんの笑顔がいいですね。
ミステリー要素(謎解き)と家族の愛を同時に表されていて(家族愛がメインだけど)、
どちらの要素も面白い。
小説を読んでいるわたしからすれば、予告編だけで満足というか、泣けてきそうになったり・・・。
というか泣ける要素を盛り込み過ぎ!
「俺たちは最強の家族だ」という言葉は本当に救われる気持ちになります。
ただし、テーマが重すぎる・・・。
オー!ファーザー
原作がそのまま映像になったような作品で面白かったです。
なんというか、小説を読んでいて頭でイメージしていた映像が、そのまま映画になった感じです。
小説を読んだ方も読んでない方も、両方が楽しめる映画ではないでしょうか。
Sweet Rain 死神の精度
死神役の金城武は、ハマり役だなぁと思ってました(空気の読めない演技とか似合う)が、
ストーリーの作り方は原作知ってる人からすると物足りなく、
新たに楽しめる要素があるかといったらそうでもなく、といった感じでした・・・。
小説では別々の物語の短編を楽しむものでしたが、映画では無理やり関連つけてつなげようとしてる感がなんとも。
映画の中で作られた曲はいい曲だなーと思いました。
陽気なギャングが地球を回す
はっきりと小説のほうが面白かったと言ってしまえる作品・・・。
キャストは豪華で、場面を切り取ると面白いところはあるものの、なんなんですかね、あのラストシーンは・・・。
あれ見せられるだけで損した気分に笑
もしかしたら小説を読まない状態で映画を見たらまた違った感想になるのかもしれませんが。
とにかく、小説も映画もどちらも見ていないのであれば、迷わず小説を選ぶことをおすすめします。
ラッシュライフ
東京芸術大学の映像研究科生たちによって作られた作品。
プロではないので、やはり粗いというか、言い方が悪いですけど、それっぽいキャスティングをしただけのような作品に・・・。
なので、それぞれ役はハマってると思いますし、豪華な役者がそろっています。
群像劇で緻密に練られた作品なので、そもそも映像化するのが難しいかなと思ったり。
中村義洋監督の作品は見るべし!
伊坂幸太郎原作の映画についてあーだこーだ言ってきましたが、
ただひとつ言いたいのは、
中村義洋監督の伊坂映画は見るべし!
それ以外の映画は見ても見なくても別にどっちでもいいと思います。
ポテチの途中でも言いましたが、
伊坂幸太郎×中村義洋は相性良すぎです。
そこに斉藤和義の音楽が混じればもう無敵。
ということで、伊坂幸太郎の原作映画に興味がる方は、まずは中村義洋監督の作品を見てもらえればと思います。
(アヒルと鴨のコインロッカー、フィッシュストーリー、ゴールデンスランバー、ポテチ。)
まとめ
伊坂幸太郎原作の映画化されている作品を10個取り上げました。
みなさんの好きな映画はありましたでしょうか。
先程も言いましたが、やはり伊坂映画といえば中村義洋監督!
どれか一つと言われれば、中村義洋監督のどれかを選んでおけばいいでしょう。