
初心者から農業をはじめて2年が経過しました。
最初は何も分からなかったのですが、今ではそこそこは知っているのではなかと自分では思ってます。
2年間でいろんな本を読みました。
本屋さんに行っては農業コーナーで立ち読みし良さそうな本は買うみたいな。
今まで読んだ農業関連の本を数えてみると10冊を超えていて、自分でもこんなに読んでるんだと驚いています笑
そんなわたしが初心者時代に読んでよかったなと思う本を10冊選びました。
今でも定期的に読む本ばかりなので、農業に興味ある方からこれから農業を始めたいと思っている方、はたまた基礎固めをしたい農家さんまで、
参考にしてもらえたらなと思います!
野菜つくりに関する基礎を学べる本
まずは野菜つくりに関する本です。
農業やっている以上、当然野菜は作れないといけないですからね。
有機・無農薬でできる野菜づくり大事典
188種もの野菜の育て方が、写真とイラストでわかりやすく紹介されている本です。
野菜の育て方を網羅してるような図鑑を探している時に、いくつか並ぶ中から一番分かりやすかったこの本を選びました。
今でも肌身離さず持っている本です。
いつも野菜を作る前は、この本を見て大まかな作り方を確認しています。
野菜の作り方だけでなく、1年を通して野菜を作るための野菜ごとの区切り方とか、土つくりの考え方とか、おまけっぽい部分も意外と豪華だったりします笑
有機栽培の基礎と実際
野菜つくりについて、科学的な説明で書かれている本ですが、びっくりするほど分かりやすかったです。
中学とか高校で学んだような科学(生物)が書かれているので、本当に苦手な人は受け付けない本かもしれません。
野菜は植物でそして有機物です。
成長の仕方にはそれなりの理由があって、成長すべくして成長しているわけですね。
感覚でやるのもいいですが、最低限の科学的な知識は入れておいてもいいんじゃないかなと個人的には思っています。
なんで有機肥料がいいのか?なんで花が咲くの?肥料が栄養になる過程は?光合成ってそもそも何?などなど。
野菜の成長メカニズムを知ることは、施肥設計や野菜の管理の仕方にも繋がる話です。
本気で良い野菜を作りたい方は、読んでおいて損はない一冊です。
図解でよくわかる 土・肥料のきほん
土の基礎が学べます。
露地栽培でやってますので、一応土のことは知っとかないといけないかということで購入しました。
土の種類や「よい土とは?」、酸性・アルカリ性、水持ちがいい土など、土の基本が簡単に理解できるのではないでしょうか。
また、肥料についても解説してくれています。
化学肥料の特徴、有機肥料の特徴、肥料の作り方、肥料の選び方、読み方など、
畑の土作りに関する「きほん」が学べる1冊です。
たぶん土のことについてこれ以上分かりやすい本はないんじゃないかなと思います。
図解でよくわかる農薬のきほん
こちらも同じく「図解でよくわかる」シリーズ。
今度は農薬ですね。
虫や病気ってめっちゃ多くて、それに対する農薬の種類もこれまた多くて、まぁこの本だけで理解しようなんてことは無理ですが、「きほん」は理解できるのはないでしょうか。
農薬や病害虫関係は経験の中で学んでいくしかないかなというのが、わたしの実感です。
日本における農薬の事情、歴史、農薬の定義、使っていい農薬、選び方、などなど。
図がある分わかりやすくは書かれているんですが、内容が農薬だけあって専門用語が多くて正直内容は難しかったりします。
ただし農業をやる以上、農薬の理解は避けては通れないので、この1冊くらいは勉強しておくといいんじゃないでしょうか。
野菜栽培の基礎
農業をやるにあたっていろんな人に勧められた本。
「野菜つくりの教科書だよ!」的なテンションで勧められます。
農業やってる多くの人が読んでいる本なので、きっと良い本なのでしょう。
ただ、わたしにとっては、難しすぎて読みきれませんでした。
これまでに紹介した本を読んでもらえれば分かりますが、
わたしは簡単で分かりやすくて読みやすい本しか読めません!
まぁ、多くの人が読んでいるので素晴らしい本であることは間違いないとは思います。
周りの農家に負けたくない方は読んでみるといいでしょう。
農業のことを広く浅く
農業のすべてがわかる本―日本農業の基礎知識から世界の農と食まで
全ページカラーで初心者にも非常にわかりやすい本。
野菜だけに限らず、家畜や米など含めた、農業の現状(畑の耕作放棄地、兼業農家の割合などなど)とか、
農家の生活リズムとか、農家になるにはとか、日本の食の事情とか、
範囲が広く、どこを切り取っても概要レベルにとどまっています。
農業というものを広く浅く俯瞰的に見るにはこれ以上ない本だと思いますので、農業についてなにも知らない(もしくは表面的にでも理解したい)方におすすめです。
わたしは真っ先に迷わず買いました。
もしかしたら一番最初に読むべき本かもしれませんね。
農業をビジネスとして捉える読み物
見る人が見れば胡散臭いと思われるよな、「農業で起業!」とかそういう関連の本を紹介していきます。
農業は言うまでもなくビジネスです。
やるからにはお金を意識しないとね。
ということで、農業の本の中でもビジネス寄りな本を3冊紹介します。
農で起業する!―脱サラ農業のススメ
外資系サラリーマンから脱サラして農業を始めた人の考え方が詰まった本。
他にも2冊(農!黄金のスモールビジネス、農で起業!実践編
)出版されてますが、考え方に関してはこの本だけ十分かな思います。
サラリーマン時代の苦悶、農業をやろうと考えるに至った経緯、農業をやるにあたって決めたこと、農業がいかに楽しいか。
こういったことが書かれた、著者のエッセイとして捉えてもらえればいいんじゃないでしょうかね。
サラリーマンはダメだ、農業は最高!的な書き方をしていて、「すぐにでも農業を始めたい!」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、おちついて一呼吸おいてください。
なんでこの人が成功しているのかを理解しないままに始めると危険です。
学ぶべきは、
農業を通じて自分がどうなりたいかを考え、計画に起こし、実践し体感し、データに残し、修正し、また計画を立てて、といった
非常に農業をビジネスとして捉えられているという点かな思います。
自分の時給を考えている農家なんて日本に数えるほどでしょう。(言い過ぎかもしれませんが笑)
「農業でビジネスをするんだ」という意識づけに良い一冊かなと思います。
小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール
野菜くらぶの代表である澤浦さんが書かれた本。
農業法人としてはめちゃくちゃ有名な会社ですね。
独立支援とかもしていて、野菜くらぶに入社して数年で個人で畑を持って経営している人も数多くいます。
そんな、澤浦さんの農業人生の半生が書かれたと言いますか、売れないとされている農業でどうやってここまでの大きな会社にしたのかが書かれた本です。
自ら客をつかむことの大切さと、そのお客様に対する感謝や思いやり、そういう商売の基本的なことから、6次産業化的な話まで。
澤浦さんは、ビジネスマンらしくて行動が早くて、馬力がある人だなぁいう印象でした。
(農家っぽくないというか笑)
まぁビジネスにおいて、営業や外へ目を向けて動くのは当たり前なんですけどね。
なぜか農業ではそれができない人が多い中で、澤浦さんのようなバリバリ動く人を見るのはいい刺激になると思います。
確実に稼げる 週末農業 副業入門
「野菜を作ってお金にしましょう!」というお話。
当ブログでも、過去に書評を書かせていただきました。
→農業で副業は十分可能!「確実に稼げる週末農業」を読んだ。みんな野菜作ろう。
タイトルの「確実に」と書かれているのが誇大すぎるんじゃないかと思ったり笑
野菜つくりのことはほぼなくて、農家さんとの知り合い方とか、野菜を売る方法とか、そういうことがほとんどです。
めちゃくちゃ分かりやすいデザインで書かれていて、読みやすくて好きです!
専門的な難しい話はないので、「農業に興味がある」くらいのレベルの方にピッタリかなと思います。
農業のトレンドを知る雑誌(毎月発行)
【雑誌】現代農業
農業技術は日々進歩しているし、野菜にもトレンドがあったりします。
農家の必需品とも言えるくらいに人気な雑誌が「現代農業」です。
農業やっていてこの雑誌を購読していない人を見たことがありませんん。(わたしの周りだけかもしれません。)
わたしも農業始めたての頃、農家の方から読み終わった過去の現代農業を大量にもらいました。
しっかりとしたボリュームがあってまとまっていて、農業に関する最新の情報が網羅されている印象です。
農業やるなら毎月読んでおきたい本だと思います。(周りの農家との話に出てくる可能性もあるし・・・。)
(おまけ)消費者側の視点で野菜を見る
もっとからだにおいしい野菜の便利帳
この本は、野菜の消費者向けに書かれた本ですが、その目線で書かれているからこそ、わたしたちも目を通しておく必要があるかなと思います。
野菜の保存方法とか、新鮮な野菜の特徴、野菜の選び方なんかが書かれています。
出荷する側としては、お客さんがどういう野菜の選び方をするのか知っておくべきなのは言うまでもありません。
全ページカラーで単純に見るだけでも楽しめる本になってます。
・余談
消費者視点とかかっこいいこと言ってますが、
そもそも野菜を作っているくせにあまり野菜のこと知らなかったんですよねわたし・・・。
「これではマズい・・・」ということで野菜の勉強しようということでこっそり購入しました笑
まとめ
わたしが実際に読んで、よかったなと思う本をまとめてみました。
どれも素晴らしい本ばかりなので、良さそうな本があったら、目を通してみてくださいね!