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【名言】伊坂幸太郎の作品で好きな名セリフ(会話)集!小説ごとに37選

      2016/04/15  

a young woman talking to herself on the tin can phone
photo credit: True phone via photopin (license)

伊坂幸太郎は個性的なキャラクターを作ることがうまくて、そんなキャラクターが放つ言葉はでたらめなんだけどカッコよかったり、
まあ本当にいいこと言ってるパターンが多いんですが、とsにかく、読んでいてそれっぽいこと言ってるから楽しいんですよね。

そんな伊坂幸太郎の小説の中から好きなセリフ(会話)を紹介します!

会話なので、もちろんネタバレしてるところもありますのでご注意を。
原作の内容については言及してませんので、あらすじ等が気になる方は、伊坂幸太郎の文庫作品を紹介したページを御覧ください。
伊坂幸太郎の文庫化されてる全24作品+4をおすすめ順にランキング形式で紹介します!

では、わたしの好きな伊坂会話をどうぞ!

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伊坂幸太郎の作品で好きなセリフ

オーデュボンの祈り

伊坂さんは人生についてのセリフが非常に多いです。まぁ人が死ぬ作品が多いですからそうなるのかもしれませんが。

誰にでも人生は一回きり。どんな環境に置かれようと、どんな理不尽なことが起きようと、受け入れるしかないんですよね。

傍から見ると不憫すぎる人が言っているセリフだから説得力もあります。

「楽しくないとか、悲しいことがあったから、なんて言って、やり直せねえんだ。だろ。みんな、一回きりの人生だ。わかるか?」
峯は静かに目を閉じた。「だから、何があっても、それでも生きていくしかねえんだ」

家族が殺されても、死にたいほど悲しくても、奇形で生まれてこようと、それでも、それでも生きていくしかないんだと彼女は言った。なぜならそれが一度しかねえ大事な人生だからだ、と。

「ばあさんは、わかったんだってよ」

「何を?」

「受け入れることをさ」

ラッシュライフ

またしても人生について。
結構好きなセリフで人生についてはみんなアマチュアだって考えると気持ちが楽になるかもしれません。

失敗したっていいじゃないか、アマチュアなんだから。

「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。まあ、時には自分が人生のプロであるかのような知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ」

「はじめて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよ」

「この間、テレビで野球解説者が言っていたぜ。『新人らしく、失敗を恐れずプレーしてほしいですね』」

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングからは漫才のような軽快で面白い会話を3つ!
エンターテイメント性が強くて、とにかく読んでいて楽しい小説なんです。

特に屁理屈なおしゃべりの多い響野さんはお気に入りです。
以下の3つは響野さん絡みの会話。

「こんな目に遭ったってこういう奴らは懲りないだろうな」響野が言った。

「人間は後悔をする動物だが、改心はしない。繰り返すんだよ、馬鹿なことを。『歴史は繰り返す』というのは、それの言いわけだ」

「響野さんのコーヒーは美味しくない」と顔をしかめた。「と言うか、不味い」

「おまえに一つ良いことを教えてやる」響野はすぐに指を立てる。

「何?」

「感じたこと全部をわざわざ口に出す必要はないんだよ。誰もが心の中で思っているだけならば、世界は平和だ」

「人間の価値はその友を見れば分かる」

「あなたの友達は散々ね」

グラスホッパー

サラリーマンを辞めて自営業になってからこのセリフを何度思い出したことか笑

「やるしかないじゃない。」

ホントその通りなんです。

「扉があったら、開けるしかないでしょ。開けたら、入ってみないと。人がいたら、話しかけてみるし、皿が出てきたら、食べてみる。機会があったら、やるしかないでしょ。」

いつも彼女は軽やかに言ったものだった。

そして、インターネットを利用している最中も、「押すしかないでしょ」と画面のあちらこちらを片端からクリックしていたものだから、コンピューターウィルスに絶えず、感染していた。

自殺させる専門の殺し屋に向かっていった岩西の言葉。

相手のプライドをへし折るような、痛快でカッコいいセリフでした。
「死ぬんじゃない、俺は飛ぶんだよ」

「俺はよ」岩西が自慢げに言った。

「自殺する奴ってのが大嫌いなんだ。人間だけだぜ、逃げるように死ぬのは。偉そうじゃねえか。どんなに酷い環境に置かれたって、動物は自分からは死のうとしねえよ。自分たちが生き残るために、他の動物がどれだけ犠牲になったか知ってるからだ。人間ってのは、傲慢だよ。だからよ、俺は飛ぶんだよ。死ぬのは、そのついでだ」

まさに現代社会のことを言っているような気がするセリフ。
携帯電話が登場し、実は不自由が増えたような。

LINEの通知もTwitterの通知もメールの通知も、「Off」にして、さらに電話帳を全部消すと、かなり自由になりますよ笑(実体験)

手っ取り早く自由になる唯一の方法は、親を殺害することだ。ある小説にそう書いてあったことを蝉は思い出した。

今は違う。

世界から自由になるには、携帯電話を切ればいい。単純で、ひどくくだらない。

死神の精度

死神の精度からも人生観について。
よく分からんすね、人生は。

「逮捕されたら、終わりじゃねえか。一巻の終わり。でもよ、十年延長したって、人生ってのは有意義じゃないんだろ」

「人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ」

「何だよそれ」

「昔、私が仕事で会った男が言っていた」確か、二千年ほど前にいた思想家だ。

マリアビートル

めちゃくちゃ好きな考え方。

不確定要素が多すぎる世の中で曲がりなりにも50年、60年と生きてこれている人たちはそれだけで尊敬できる1つになってしまいます。
長生きしたいと思っていても実際にできるかどうかは今の時点では分からないということです。

長生きの要素を大きく上回るマイナスの要素があれば別ですが、基本的には年上を敬わない理由はないと思っています。

「俺もこいつももう六十年以上生きてきてる。おまえはどうせ、老いぼれで、未来がないくせに、と思っているだろうな」

「そんなこと」

「いいことを教えてやるよ」木村は銃をぐっと上げ、中学生の眉間に銃口を定める。

「六十年、死なずにこうやって生きてきたことはな、すげえことなんだよ。分かるか?おまえはたかだか十四年か十五年だろうが。あと五十年、生きていられる自信があるか?口では何とでも言えるがな、実際に、五十年、病気にも事故にも事件にもやられずにな、生き延びられるかどうかはやってみないと分からねえんだ。いいか、おまえは自分が万能の、ラッキーボーイだと信じているかもしれねえが、おまえができないことを教えてやろうか」

モダンタイムス

伊坂幸太郎の国家観かどうかは分かりませんが、こういった記述は、魔王とかマリアビートルとか他の小説でもちょこちょこ出てきます。
読んでいて「ふむふむ」と思ったし、伊坂幸太郎の影響を受けまくっていると「なぜ、人を殺してはいけないのか?」の問いには、「国がそう決めているから」というなんとも無機質な回答しかできなくなってしまいました・・・。

「いいか、たとえば、国民は、殺人を許さない。殺人は許されない。それが道徳だと、基本的には誰もが認識している。実際、法律でも殺人は裁かれる。ただ、例外がある。戦争と死刑だ」

「まあ、そうだろうね」

「それは道徳的に正しいとか、正しくないとかを超えてんだよ。だろ?ようするに、国家が望めば、国家が生き長らえるためなら、殺人も合法となるんだよ。国民のためにそうなっているわけじゃない。全部、国家のためだ」

これも好きなセリフ。この前のほうのセリフから見てもらいたいんですが、長くなるので切りました。
赤信号は守らなくていいと力説?している会話です。

世の中にルールっていうのは確かに存在しますが、無条件にそれに従うのは馬鹿じゃねーのってことです。
まだ物事の判別がつかない子供なら分かりますが、物事を判別できる大人がルールだからという理由で、闇雲に守ろうとする姿勢はどうなんだと。

「大事なルールほど、法律では決まってないのよ。困った人に手を貸しなさい、とかね、そういうのは法律になってない。で、無条件に、糞赤信号に従うってのは、どういうことかって言うと」

「糞赤信号という言い方はどうかと思うけれど」

「誰かの決めたルールを無条件に受け入れるだけ、ってことよ」

残り全部バケーション

読みながら伊坂幸太郎の推理小説ってこういうふうな考え方で作られてるのかなとか思ったり笑
みなさん、人を騙すには真実っぽさが大事だそうですよ!

ビジネスである程度稼いでいる人は無条件にやってそう。

「それらしい、とか、それっぽい、とかばっかりだな」

「人を騙すには、真実とか事実じゃなくて、真実っぽさなんですよ」岡田はうなずく。人を陥れる仕事をいくつもこなしてきた経験からくる、確信だった。

終末のフール

伊坂幸太郎の名言で調べると必ず出てくるであろうセリフ。
わたしも大好きです!

「あなたの生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」なんて聞かれて答えられる人なんているんでしょうか・・・。
読んでいて胸にグサッと刺さりました。

「苗場君ってさ、明日死ぬって言われたらどうする?」俳優は脈絡もなく、そんな質問をしていた。

「変わりませんよ」苗場さんの答えはそっけなかった。

「変わらないって、どうすんの?」

「ぼくにできるのは、ローキックと左フックしかないですから」

「それって、練習の話でしょ?というかさ、明日死ぬのに、そんなことするわけ」可笑しいなあ、と俳優は笑ったようだ。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」

文字だから想像するほかないけれど、苗場さんの口調は丁寧だったに違いない。

「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

優柔不断な彼氏に言った彼女の言葉。
小さなことから大きなことまでそう言えると思います。人生もしかり。

「どちらに決めても、大差はないんだと思うよ」美咲はいつも言う。

「あの時ああしてれば、とか、こうしてれば、とかいうのは、結局どっちを選んでいても同じような結果になるんだって」

砂漠

砂漠は本当に熱いセリフが多いです。
その中から2つ!

ロックで熱い西嶋とクールな主人公北村の2人のキャラが見事に立っているなーって感じる会話。
西嶋こんな熱いセリフ言われたあとに、答えにならないとぼけたようなセリフが面白いです笑

ちょっとマニアックかもしれませんが、サンドウィッチマンの「ちょっと何言ってるかわからない」に似た面白さ。

「『おまえたちは支配されてるのか?それとも命令してんのか?おまえたちは、前進してんのか、それとも後退してんのか?』そう言ってたでしょうが。それに対して、俺たちは、前進してるって言い切れますか?」

僕たちは感動したわけでもないけれど、口を閉じたままだった。

しばらくして、みんなの意見を代表するような気持ちで僕はこう答えた。

「何とも言えないな」

大学の卒業式の学長?が言った言葉。
学生時代に読んだ時も、卒業して数年たった今読んでも胸にしみますね。

お金の心配も将来の心配もなく、ロクに勉強もしないで麻雀とポケモンばっかしてたあの頃は確かにオアシスだったかもしれません。

「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」と強く言い切った。

そして最後にこう言った。

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」

チルドレン

チルドレンにも陣内っていうキャラ立ちまくりの人がいて、カッコいいこと言ってます。
陣内のセリフを2つ紹介。

「ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」の論破感が半端無くて読んでいてかなり痛快です。

「駄目な少年は駄目なんだろ。あんたたちはそう言った。絶対に更生しないってな。地球の自転が止まることがあっても、温暖化が奇跡的に止まっても、癌の特効薬ができることがあっても、スティーブン・セガールが悪役に負けることがあっても、非行少年が更生することはない。そう断言した」

「そこまでは言ってないだろ」中年男が怒った。

「それを俺たちはやってみせるんだよ」満足感を浮かべて、笑う。「俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」

「俺はな、杓子定規というのが嫌いなんだ」

「ルールを守るのは悪いことじゃないだろ」

「柔軟さのない人間ってのは、歪むんだよ」

ジャイロスコープ

この主人公が女性なんですけど自分と似ていてなんとなく親近感が湧いた会話。
自分も「もっと大変な人もいるし」とか考えてしまいがちだけど、そんなこと考えているとどこまでも下が見れちゃう。

こんなこと言ってくれる先輩がいれば生きるのは楽になりそう。

「もっと大変な人がいるから、なんて思ったら駄目だよ。そんなこと言ったら、どんな人だって、『海外で飢餓で苦しむ人に比べたら、まだまだ』なんてなっちゃうんだから」とうなずく。

「そういうものですか」

「あ、でも、あれね、気をつけなくちゃいけないのは、『わたしが一番大変』って思っちゃうことね。『わたしだけが大変』とか」

「ああ、はい」それは分かるような気がした。「何番目くらいだといいんでしょうか」思わず、訊ねた。

魔王

今を生きることに精一杯で他人の心配している暇がありません・・・。
やっぱボランティアとかできるひとはよっぽど心に余裕があるんだろうなと思います。

「世界の問題よりも、目の前の自分の問題だ」潤也君が言う。

「ってことはさ、逆に言えば、世界とか環境とか大きいことを悩んだり、憂慮する人ってのは、よっぽど暇で余裕のある人なのかもしれない。さっき、そう思っちゃったんだ。小説家とか、学者とか、みんなさ、余裕があるから、偉そうなことを考えるんだって」

「なるほど」

「でね、そんな暇な人間の、偉そうな言葉が一般人に届くとは、とうてい思えないんだよねえ」

「かもしれないなあ」と潤也君が答えた。

普段の会話にもありそうな、ちょっとフフっと微笑ましくなる会話。

「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば」

「いけば?」

「そうすりゃ、世界が変わる。おまえが言ってたんじゃねえか。青臭いって、その時の俺たちは馬鹿にしてたけどよ、今から思えば、悪くないな。世界を変えてやる、くらいの意気込みがなければ、生きてる意味なんてねえよな」

「そう言っていた俺が、今や、ばりばりのサラリーマンだ」

「俺なんか、よれよれのサラリーマンだし」

陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングシリーズの第二弾!
やっぱり会話が面白いです!

5つ紹介!

「俺はさ、人に分けてやるほど、正義感を持て余してるんだ」

門馬は自慢げで、ほら、あんたもいるか?とその正義感をこちらに放り投げるような雰囲気すらあった。

「ガラスの家に住んでいるやつが、石を投げてみろ。投げ返されて、自分の家はすぐに粉々だ。弱みを持っている人間は、相手を批判してはいけない。逆に、批判される可能性があるぞ、という戒めなわけだ」

「へえ」

「ただな、私は思うんだが、ガラスの家に住んでいる者ほど石を投げがちなんだ」

「何もしなければ何も起きない。卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない、って言葉知ってる?」

「何です、それ」

「無傷で、何かを得ることはできないってこと。オムレツが作りたければ、卵の殻は割るしかない。意訳すれば、恐れずになんでもやってみよう、ってことじゃないの?」

「意訳しすぎのような」

「失敗は大失敗に隠す」は言い得て妙でとても面白くて読みながら笑ってました笑

「あなたが、失敗を活かしたところを見たことがないんだけど。むしろ、さらなる大きな失敗をしでかすくらいなのに」

「木は森に隠せ、って言うだろ。失敗は大失敗に隠すんだ」

人間のさ、絶望的な欠点の一つに、お金の使い道を知らない、というのがあるよね」

「動物は金を使わないだろうが」

フィッシュストーリー

「権力者に許された、台詞を知っているか?」

「何だ」

「ノーコメント」

かっこいいことと言ってるのに母親のセリフで台無しです笑

「だいたいさ、正義なんてね、主観だからさ。そんなのを振りかざすのは、恐ろしいよ」

「おまえはいつも難しいことを言う」と父が苦笑した。

「だから、結婚できないのかね」母がまた言う。

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバーは、個人じゃ抗えそうもないものから必死に「逃げる」というお話です。
「イメージ」や「理不尽」に関する会話を2つ集めました。

「情報をコントロールするんだ。君は犯人だが、憎むべき、おぞましい人間ではない。許されはしないが、同情できなくもない。そういう犯人像にする」

「情報を操作するんだ?」

「イメージ」佐々木一太郎は短く、言った。

「イメージというのはそういうものだろ。大した根拠もないのに、人はイメージを持つ。イメージで世の中は動く。味の変わらないレストランが急に繁盛するのは、イメージが良くなったからだ。もてはやされていた俳優に仕事がなくなるのは、イメージが悪くなったからだ。首相を暗殺した男が、さほど憎まれないのは、共感できるイメージがあるからだ」

「でかい理不尽な力に狙われたら、どこかに身を潜めて、逃げ切るしかないんだよ」

「どういうことだよ」

「おまえさ、海で鯨に襲われたらどうする?」

「鯨って、襲ってくるのか?」

「襲うだろ、そりゃ。人間ってのはみんなに嫌われてるんだぜ。で、おまえは、鯨と闘うか?無理だろ。真っ向勝負を挑むのか?マッコウクジラだけに?ないだろ。青柳なんて、飲み込まれておしまいだよ。ピノキオじゃねえんだから」

「おまえだって、飲み込まれておしまいだ」

「だから、一番利口なのは」

「利口なのは?」

「逃げることだって。泳いで、逃げる。それしかねえよ。無様でもいいからな、必死に逃げろ」

「泳いでも、飲み込まれるって」

オー!ファーザー

「オー!ファーザー」も陽気なギャングに似た作風で会話が面白いのが特徴です。

「大人気ない」

「あのな、大人の役割は、生意気なガキの前に立ち塞がることなんだよ。煩わしいくらいに、進路を邪魔することなんだよ」

「おいおい、何で俺みたいな胡散臭い男の言葉が信じられるんだよ」

「もしかするとあれですよ」多恵子がそこで指を鳴らした。「見た目が怪しい人が、怪しいことを言うと、マイナスにマイナスをかけてプラスみたいな感じになっちゃうんじゃないですか。マイマイがプラ理論ですよ」

PK

「勇気の量を試される」というセリフがカッコいいですよね。

「私だって分かっているわけではない。ただ、人間には選択する瞬間がある。決断の瞬間だ。フォワードが大事な試合で、ペナルティエリアに入り、シュートに行くのかパスをするのか、それも決断の一つだろう。その時、試されるのは、判断力や決断力ではなく、勇気なんだと思う。決断を求められる場面が、人には突然、訪れる。勇気の量を試される」

「誰にですか」秘書官が問いかけてくる。

「さあ」大臣はそこで笑った。

SOSの猿

人の心の状態なんてものはグチョグチョのゴチャゴチャで到底理解できるものではありません。
もっと漠然とした、いろんな色の絵の具をぶちまけたような。そんな単純なものではないということです。

「おまえの心の中はもっと、ごちゃごちゃとした言葉にならない状態だよ。別に、胸の内側に、『憂鬱です』と書いてあるわけじゃないだろ」 「なるほど」私は思い出す。それはイタリアのロレンツォが言っていたことと同じだ。彼は、「人の気持ちなんて、本当は、一言で言い表せない。そうだろ。文章化できるわけがないんだ」と言っていた。

ガソリン生活

SNSが流行してる現在に関する会話の一コマ。
こういうクスッっと笑えるようなやり取りがやっぱりわたしは好きです。

「否定的なことを言うつもりはないんだけれどな、自分の行動をそこまで細かく、発信して、何の意味があるんだ」と否定的なことを口にした。

「まあね。でも、昔から、そういう記録が残っていたら面白かったかもしれないよ」

「昔って、戦後とか?」

「もっと昔だよ。『今日、中臣鎌足さんと大化の改新の予定』とかさ」

透明ポーラーベア

最後はのほほんとする会話で締めくくり!

「いつも思うんだけど」

「なんですか?」

「サミットとかで、各国の首脳が小便で、隣り合わせになったら、何喋ってるんだろうね」と富樫さんは真面目な顔で言う。