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アマチュアレベルで将棋が強くたって別に誇れることではないと思いますが、なんとなく1級よりは初段のほうがカッコいい。
段になれば、日本将棋連盟から免状をもらうことだってできます。
日本将棋連盟では入段されました皆様の棋力を公認のものとするために、アマチュア正式免状を発行いたしております。免状を取得された方々は、日本将棋連盟台帳に記載され、お名前が保存されることになります。
将棋を知らない人に見せれば「おまえすげーな」ってなること間違いなし!
(ちなみに二段だと発行に43,200円かかります。)
まぁボッタクリ価格の免状の発行はどうでもいいとして・・・、
今回は、わたしが二段になるまでにやったことをまとめました!(オーソドックスで当たり前のことが多いです。)
一応、初心者のころを思い出しながら書いたので、初心者の方から、もうちょっとで初段という方まで参考にしてもらえるはずです。
目次
初心者は戦法を知ることから
将棋っていうのはいろんな戦い方があります。
とはいっても、大きくは2つ。
居飛車か振り飛車。
読んで字のごとく、
居飛車は飛車の位置を動かさないで指す戦い方。
一方、振り飛車は飛車を反対側に動かして指す戦い方です。
振り飛車の場合はもっと細かく分けられて、飛車をどこに振るかで呼び名が変わってきます。
中飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車の4つですね。
中飛車
四間飛車
三間飛車
向かい飛車
この指し方を全部できるようになる必要はありません。
相手の戦い方を理解する上で、こういった指し方があることを知っておく必要があるのです。
例えば相手が中飛車で攻めてきたなら「中央を受けないといけないな」とかそういったことを考えます。
相手の戦い方によって自分の戦い方も変わりますし、自分の好き勝手ばかりできないもどかしさもありますが、相手の戦術を封じて勝てた時の爽快感はとても気持ちいいものです。
ということで、居飛車と振り飛車(中飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車)の特徴を覚えましょう。
「覚えましょう」と言いましたが、基本的には実践の中で痛い思いをしながら覚えていくのが一番早いかもしれません。
囲いの弱点を知る
戦法とリンクしますが、将棋には王様を守るための「囲い」が存在します。
基本的には王手がかかりくい位置に移動させて周りを金や銀で固めるやり方ですね。
将棋で勝つには、王様を詰まさないといけません。
つまりは、囲いを破壊するということ。
美濃囲いや矢倉など、囲いにもいろんなパターンがありますが、
必ず弱点が存在します。
しかも指していくと分かるようになると思いますが、崩壊のパターンもある程度決まっています。
矢倉であれば横からの攻撃に弱い、
美濃囲いであれば上部からの攻撃に弱いといったように。
このどっち方向からの攻めに強いかは基本中の基本として、大事なのはパターンを知ることです。
例えば、相手が美濃囲いであるとして、
角が王の筋にある状態で、次が自分の手番です。持ち駒に桂馬があります。
桂馬をここに打ってみましょう。
どうでしょう。歩では取れませんよね。だって角で王が取られる形になるから。ということで、王自身が香車の上か、銀の下に逃げるしかありません。
銀の下に逃げたとして、自分にはさらに持ち駒「金」があったとします。
ほいっと置いてしまえば、桂馬の効きもあって王は逃げられないので詰みになります。
オーソドックスというか、美濃囲いの代表的な弱点です。
攻撃する方はもちろんのこと、受ける側も知っていなければ簡単に詰んでしまいます。
ということで囲いの弱点を知っていることが、攻撃の面でも受けの面でも役に立つのです。
得意(好き)な戦法を見つける
居飛車や振り飛車、さらには様々な囲い。
最初のうちはどれを差したらいいのか分からないと思います。
初心者のうちのは居飛車で矢倉がおすすめです。
わたしも最初のころはほとんど矢倉でした。
おすすめといっても、実践を重ねていったり本やネットで勉強して色んな指し方をしてみるのがいいと思います。
そうやって指していく内に、「あぁこの指し方好きだな」というものがきっと見つかるはずです。
わたしも最初は居飛車+矢倉から始まり、四間飛車+美濃囲いに変わり、今では中飛車+美濃囲いです。
中飛車がめちゃくちゃ楽しくて、もう10年くらい中飛車ばっかり笑
将棋ウォーズのデータ見ても、ゴキゲン中飛車と美濃囲いしかしてないのが何となく分かると思います。
ずっと指し続けていられるような戦術が見つかれば、あとは経験しまくるだけです。
こんな受け方があるのか・・・。ハメられた・・・!この攻め方よかったな。三間飛車にはもっと違う受け方しとけばよかった・・・。などなど。
同じ戦術で戦い続けることによって、その戦術での経験値が溜まっていきます。
前回の反省を活かし、今回の反省を活かし、とやっていくと、いつの間にか強くなっているものです。
ということで、好きな戦法を見つけ、同じ戦法で何十、何千と指しまくりましょう!
気づかないうちに強くなっていきます。
得意な戦法の定石を知る
得意な戦法が決まれば、その戦法のメジャーな定石は知っておいたほうがいいですね。
アマチュア初段の壁付近の人たちはだいたい知ってます。
定石で指していると分かりますが、相手も乗ってきますからね。
つまりはその定石を相手も知っているということ。
定石って自分が有利になるような指し方を先人たちが残してくれたものです。
だから知っているのと知らないとのでは、戦いの優劣に大きく差がでます。(特に序盤)
定石を知らないと「・・・えっ」といった奇襲を受けることもあり、瞬く間に負けてしまうことも。
まぁセンスがある人は、そのまま指し続ければいいと思いますが、
センスだけで上がってきて行き詰まりを感じている人は、自分がよく使う戦術の定石を勉強してみてはいかがでしょうか。
わたしが大好きなゴキゲン中飛車なら鈴木大介先生の本がおすすめです。(自分が行き詰まった時に読んだ本。)
暇な時は詰将棋
将棋は言わずもがな相手の王様を詰ました方が勝ちです。
言い方を少し変えると、詰みを見つけた時点で勝ち。
10手前から詰みを見つけられる人と、3手前からしか詰みを見つけられない人とでは、圧倒的に前者が有利ですよね。
将棋は序盤も中盤も大事ですが、結局は終盤。つまりは早く詰ませられる人が勝つのです。
詰みを見つけられずにもったいない負け方をする人は多いです。
自分は終盤に強いタイプみたいで、自分の王様の詰みを相手より先に見つけてしまうこともしばしば・・・。
でも相手はその詰みに気づいてなくて、結局自分が逆転して勝つみたいなパターンも多くあります。
将棋は最後まで分からないというのはそういうところです。
なんども言いますが結局は最後の詰めのところ。
その終盤力といいますか、「詰める」力を付けるために「詰将棋」はめちゃくちゃ有効的です。
いろいろ言ったが「とにかく指しまくれ!」
色々と言ってきましたが、結局のところは、「指しまくる」。
「指しまくる」というより「経験を積む」という表現のほうがカッコいいですかね。
いろんなタイプ、いろんな戦術の人と指して、自分の弱いところ強いところを自覚し、反省して次の戦いに挑む。
この繰り返しで自然と強くなります。
今はオンラインで対人戦ができるいい時代です。
ネットに接続すれば、遠いどこかの人と対局できます。
ただし、指しすぎには注意!
時間があればいくらでもできてしまうのが将棋の怖いところで、精神衛生上あまりよくないです。(自分の体感)
たぶんわたしはトータルで1万局は超えてるような気がします。(将棋倶楽部24は3,000局くらいだった。)
一時期、将棋廃人みたいな時期もあったりして・・・、みなさんはくれぐれも気をつけてくださいね。いや本当に。
おすすめのオンライン対局サイト
将棋ウォーズもいいですが、1日3局しか指せませんからなんとも微妙ですよね。
ただ、棋力がはっきりでるのと、日本将棋連盟の級とリンクしているところがいいと思うので、1日に1局程度力試しに指すのはいいかなと思います。
(課金するのは個人的には馬鹿らしいかと・・・。)
いろんなサイトがありますが、最も手軽で簡単なのが「将棋オンライン」ってサイトですかね。(そのままの名前ですが笑)
会員登録してもしなくてもどっちても指せるのがいいところです。
それなりに人もいるので、対局相手に困ることもありません。
弱い人も多いので、初心者のうちからでも楽しめると思いますよ。(Yahoo!とか将棋倶楽部24は全体的にレベルが高い印象。)
まとめ
ある程度のルールを覚えたら指しまくりましょう!
指す→振り返る→ダメなところは反省し、良かったところは伸ばしていく
この繰り返しです。
行き詰まったら「定石」や「終盤力(詰将棋など)」を勉強し直しましょう。
そしてまた指しまくる。
なんか随分古典的な感じもしますが、わたしはこんな感じでやってます!