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伊坂幸太郎原作の映画「グラスホッパー」の感想!緊張と緩和でいつまでも見ていられる。

      2016/03/29  

遅ればせながら伊坂幸太郎原作の映画「グラスホッパー」の感想です。
伊坂映画の最新作にして、わたしの中では断トツで面白い作品でした!
(参考)⇒伊坂幸太郎が原作のおすすめ映画11本のランキングと感想

原作がめちゃくちゃ面白いだけに退屈な作品にされたら嫌だなと思ってましたが、
いい意味で期待を裏切ってくれました。

小説の設定を守りつつ、映像ならではの面白さをプラスした感じの作品に仕上がっています。

(以下、多少ネタバレも含んでいるかもしれません。)

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緊張と緩和

グラスホッパーは、2人の殺し屋と、一般人の「鈴木」が、それぞれの思惑のもと同じターゲットを狙うという物語で、
別々に動いてるんだけど、最後は1箇所に集まるみたいな、ザ・伊坂幸太郎っぽい作りの作品です。

2人の殺し屋が出てきて、

  • 1人はナイフ使いの殺し屋(通称、蝉(せみ))。
  • もう1人は相手を自殺に追い込む殺し屋(通称、鯨(くじら))。

この2人が依頼されたターゲットを殺すシーンは、迫力があって見ているこっちもドキドキしてきます。
蝉は分かりやすく、ナイフでずったずたに。血がビュービュー飛び交っています。
一方の鯨は、静かで相手を圧倒するような殺し方。

そして、この2人の殺し屋が出会った時・・・。とんでもない、死闘が。
めっちゃカッコいいですから、ぜひ映像で見てください。

この迫力ある2人とは対象的なのが、一般人代表の「鈴木」。
「鈴木」は奥さんを殺された復讐のために、蝉や鯨と同じ人物を追っているのですが、プロの殺し屋と比べるとなんとも情けない。

で、映画の随所に「鈴木」と殺された奥さんの回想シーンが流れてくるんですけど、これがまた心暖まるシーンで非常にほっこりします。
(復讐したくなる気持ちも分かって主人公にも感情移入しちゃう。)

殺し屋たちのアクションでドキドキしている中で、「鈴木」と奥さんの回想シーンが流れると、もう感情がめちゃくちゃに。

激しい、穏やか、激しい、穏やかの流れで進んでくれるから、飽きることがないし、ずっと見ていたくなります。

映像ならでは

小説を読んでいる時点では想像するしかないんですけど、
自分の想像をそのまま映像にしてくれたような、そんな気持ちよさがありました。

例えば、殺し屋の鯨は自分が自殺に追いやった人物が幻覚となって目の前に現れ語りかけてくるシーンがあるんですど、
映像で見ると、幻覚の怖さがより伝わり、鯨が怯えるのも分かるなーと思えたり。

また、群像劇の醍醐味である、ふとした場面ですれ違ったり、出会っているなんてことも、
映像だとよりリアルに感じられます。

個人的には、小説をパワーアップさせてくれた作品ですね。

オリジナル性はあまりない

イメージをそのままと言いましたが、言い換えると映画としてのオリジナル性はほぼありません。
小説をなぞって、そのまま映像化したみたいな。

よく映画になると「原型をとどめていない」みたいな作品が多いですが、「グラスホッパー」に関しては、良い意味でも悪い意味でも、そのまま。

小説をラジオにしたような作品がありますが、それの映像版みたいなイメージ。(伝わるかな・・・。)

伊坂作品が好きなわたしにとってはそのままで良かったなって思えたし、逆に変な脚色つけてたら、そんなに好きとは思えなかったでしょうね。

配役がピッタリ!

何度も「小説を映像化した」とくどいように言ってますが、それを後押しするのが「配役」。
わたしの中ではドンピシャでハマってました!

  • 主人公「鈴木」役の、生田斗真
  • 「蝉」役の、山田涼介
  • 「岩西」役の、村上淳
  • 「鯨」役の、浅野忠信
  • 鈴木の「奥さん」役の、波留
  • 「比与子」役の、菜々緒

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よくこんなに似合う人たちを選んだなっていう。
特に、「岩西」役の村上淳さん、マジで凄い。

「比与子」役の菜々緒さんも悪女が似合ってたなぁ。

続編も期待

グラスホッパーの続編とまではいきませんが、同じ世界観の作品で「マリアビートル」があります。

新幹線の2時間の車内で起こる、思惑うごめく殺人劇なんですけど、同じ監督で映像化してほしい!

瀧本智行監督。
ぜひお願いします。

まとめ

映画「グラスホッパー」の感想でした。
伊坂映画史上、個人的には現時点ではNo.1です。

アゲアゲすぎる記事になってしまった感もしなくもないが・・・。

※発売日は、2016年4月28日です。(予約は受け付け中。)