

前作「魔王 JUVENILE REMIX」に登場する殺し屋「蝉」が主人公となるスピンオフ作品です。
自分の雇用主に対しての「お前なんか嫌いだ。嫌いだ嫌い、嫌いすぎる!」のツンデレ発言で人気になりましたよね。
カッコいいし、可愛いしで、(ホモホモしい)しで、男性にも女性にも好かれそうな作品だなって印象です。
それでは、「Waltz」の感想を。
岩西と蝉の出会いを描いた作品
「Waltz」は岩西と蝉の出会いを描いた作品です。
舞台は、前作の「魔王」の4年前。
荒くれ者のただの人殺しだった蝉が、岩西と出会い、プロとしての自覚を持って「殺し屋」へと成長していく物語です。
(岩西は殺し屋の仲介人)
意識の変化の過程も、岩西への感情の変化も、子供っぽい純粋な蝉も、いろんな蝉が見れて、蝉好きにはたまらないでしょうね。
ストーリが完全にオリジナル
前作の魔王では、原作の小説に近づけて書いてましたが、「Waltz」では完全にオリジナル作品になってます。
新しい殺し屋も続々登場します。
- 時間を計って時間通りに正確に殺す、通称「チクタク」。
- 怪力で首をへし折る、通称「首折り男」。
- 切断した頭だけを持ち帰り帽子をかぶせてコレクションにする、通称「帽子卿」。
そしてナイフでズッタズタにして殺す、我らが「蝉」(と岩西)。
この4者がそれぞれの思惑のもと、絡み合いストーリーはどんどん複雑化していきます。
大須賀めぐみさんは、ストーリー作る才能もあるんじゃないでしょうか。
(というか、伊坂幸太郎原作の作品以外の作品も面白いので間違いないですね。)
言わずもがな、絵も最高!
6巻で完結
- 魔王は、10巻。
- Waltzは、6巻。
と無駄に話を伸ばさない点にめちゃくちゃ好感が持てます。
無駄な登場人物は出さないし、終わりに向かって一直線に進んでいく感じがあって、
だからこそ、スピード感があってグイグイ引き寄せられるのかなとも思います。
ホモホモしい
BLか?って思うようなシーンもあります。
BLというか腐女子向けというか。
一人で生きてきた蝉が岩西に懐くまでを描く作品なんですが、
岩西と蝉の関係が随所でホモホモしくなる・・・。
最後とかも完全にホモだろ・・・。
可愛い&カッコいい
冒頭でも言いましたが、
可愛いし、カッコいい。
両方が存在する男は無敵だと思うんですよね。
普段は子供なんだけど仕事の時はプロの顔を見せる。
決めるときは決める男。
あぁ、男の心も女の心ももてあそぶ罪な男よ。
まとめ
一言で言うなら、めっちゃ面白いから見てね、ということです。
前作の「魔王」を面白いと思っているなら読まない理由はありません。
ただ、「魔王」を読んでないなら「魔王」から読んだ方が楽しめます。