photo credit: Mann, Hören. Copyright: biha, 2015 via photopin (license)
何かに集中している時はなんともありませんが、気が付くといつも鳴っている耳鳴り。
わたしの場合は、「ジー」という音が多いですかね。
実は病気である場合を除いて「これ」が原因というものはハッキリしておらず、
諸説ありますが私の事例をもとに多くの人に当てはまりそうな原因を挙げていきます。
おそらくどれかには当てはまるはず!
目次
耳鳴りの原因
大別すると、「自覚的耳鳴」と「他覚的耳鳴」があります。
今回は、より一般的な「自覚的耳鳴」に絞って紹介していきます。
両者の違いは、
- 自覚的耳鳴・・・耳鳴りが自分にしか聞こえない
- 他覚的耳鳴・・・耳鳴りが他人にも聞こえる
では、自覚的耳鳴の原因について。
その1、聴覚路の障害
photo credit: Anatomy of the Inner Ear via photopin (license)
まずは主流となっている一般的な考え方を紹介。
現時点では、聴覚路の障害が主な原因とされています。
その中でも、蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる器官。
理科の用語でいうと、「うずまき管」です。(こう言われるとピンとくる方もいるかもしれません。)
あのカタツムリみたいな形をしたやつ。
蝸牛の役割は、音の変換です。
(自分がIT系やってたので)ITの感じで言うと、A/D変換のイメージです。つまりアナログな物理的な外部の音を、体内で理解できる音に変換する器官。
この蝸牛が不具合を起こしたまま耳を働かせると、脳への命令がおかしくなり耳鳴りが発生すると言われています。
もっと具体的に言うと、脳への信号が弱くなるので脳が足りない分を補おうと頑張ってる感じです。(それが耳鳴りになるとかならないとか。)
年を重ねると難聴や耳鳴りが起こりやすくなるのは、この蝸牛が老化によって衰えてくるからです。
その2、疲労
上記は専門家の見解を紹介しました。
2以下はわたしの見解というか、実体験をもとに書いていきます。
(わたしはこういう状況で耳鳴りが起きます、というもの。)
まず1つ目は疲労。
体に疲れが溜まっているときに耳鳴りが起きやすいです。
特に嫌な疲れが溜まった時ですね。
スポーツをした後などの爽快感あふれる疲れのときには起こりませんが、
1日中パソコン作業をした日などは夕方あたりから耳鳴りが起きます。
また、寝不足などあまり寝れていない時。
こういう日は、一日中耳鳴りが止まりません。
このように、(精神的な)疲労が溜まっている時は耳鳴りが起きやすい傾向にあります。
その3、ホルモンバランスの崩れ
ホルモンバランスが崩れると耳鳴りが起こります。
顕著なのが、自慰行為や性行為をした直後。
おそらく瞬間最大風速でホルモンバランスが崩れる場面ではないでしょうか。
女性では、更年期障害の年代になって耳鳴りが起きるようになったという方もいます。
これもホルモンバランスの崩れの一種ですね。
このように、ホルモンバランスが崩れると、耳鳴りが起こりやすくなります。
その4、自律神経失調症
多くの人にとって聞き慣れない名前かもしれません。
「自立神経失調症」とは、体がだるいとか、やる気がでないといった、
言葉では言い表せないようなモヤモヤ感、のことを言います。
「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言われ方もしていて、
つまりは「なんだかよくわからないけど、どこか調子が悪い」といった曖昧な症状のことを指します。
自律神経失調症になると、体内の精神的なバランスが正常に保てていない状態になります。
会社行きたくないなとか、
休みの日でも何もやる気が起きないといった、うつ病の一歩手前のような状態になり、
ボーっとしてると、耳鳴りが聞こえてくることも。
こういった精神状態が不安定なときは、動機やめまいなど様々な症状も併発するので大変です。
わたしも実際になったことがありますが、耳鳴りも起こっていた記憶があります。
その5、病気
そして最後に。
一番気をつけなければならないのが、病気です。
病気の警報の一部として耳鳴りが現れることがあります。
- うつ病
- 耳の奥の炎症
これらはそんなに自覚症状がないので自分では気付きにくいですね。
対して以下は、なっていたらすぐに気づくはずなので、この記事見てる余裕のある方にはたぶん関係ありませんが一応。
- メニエール病・・・激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる難病
- 突発性難聴・・・突発的におきる原因不明の難聴
心配な方はまずは病院へ行くことをおすすめします。
耳鳴りの治し方
いきなりこんなこと言うのもなんですが、
耳鳴りは、基本的には治りにくいものとされています。
わたしの結論としては3つ。
耳鳴りを気にしない
まず大切なのは、耳鳴りを気にしないこと。
気にすることで、不安感は自律神経の乱れに大きくつながります。
将来どうなるか分からない漠然とした不安には、目を向けないほうが良いです。
実際に、
耳鳴りを気にする → 不安になる・ストレスが溜まる → 耳鳴りが悪化する → さらに不安になる・さらにストレスが溜まる → さらに耳鳴りが悪化する
というメカニズムで耳鳴りは悪化していくようです。
耳鳴りに意識を向けると、永遠に聞くことができます。
しかし、意識を外して別の作業に集中すれば、耳鳴りのことは忘れます。
できるだけ耳鳴りを気にしない生活を続けるようにしましょう。
これが最も効果的な方法だと自分では思ってます。
病院へ行く
その5でも話した通り、耳鳴りは病気の可能性もあります。
病気であるなら適切な治療を行わなければなりません。
病気かどうかを確認するためにも、耳鳴りを感じたら病院に行くのがいいでしょう。
病院の種類は、言わずもがな「耳鼻科」です。
原因を取り除く
上の2つでほぼ完結してるんですが、わたしのように自分の中で原因が分かっている場合は、その原因を取り除くことです。
例えば、疲れが溜まっていて耳鳴りが起きている場合は、疲れを取るようにする。
寝不足ならちゃんと寝る。
ストレスが溜まっているなら、発散する。
こういったことは、自分で試行錯誤しながら(体と相談しながら)行っていくといいでしょう。
まとめ
耳鳴りの原因を紹介しました。
病気以外は「これ」といった確定的なものはありません。
心配ならまずは病院に行く。
気にするほどでなければ気にしない。
心配し続けると悪化していくだけです。
こういった割り切りが大切ではないかと思ってます。
わたしは全く気にしていません。